全英女王の渋野日向子(21=RSK山陽放送)が、大逆転での賞金女王を目指し、第3ラウンド(R)ホールアウト時点で首位と2打差6位につけた。

4打差9位から出て6バーディー、ボギーなしの66。通算13アンダーまで伸ばした。

この日の松山は最高気温20度の予想で、寒さが緩み、快晴になった。

同じ黄金世代の勝みなみ、今季限りでツアーの第一線から退くことを表明した31歳の一ノ瀬優希と同組。朝から大勢のギャラリーが詰めかけた。

渋野はスタートホールの1番パー4で「しぶこスマイル」を見せて、観衆を魅了した。

5番パー5で2オン2パット。この日初めてのバーディーを奪うと、6番パー4でも第2打をピンの右約2メートルにつけて2連続バーディーを挙げた。

8番パー3でも、約3メートル半のバーディーパットを沈めて、首位の背中をハッキリと捉えた。後半にも3つのバーディーを追加。ボギーなしで1日を終えた。

ツアーは今大会を含め残り2戦で、渋野は賞金ランクで鈴木愛、申ジエ(韓国)に続く3位。鈴木とは約2431万円差で、一度は“終戦宣言”したものの、今大会で優勝すれば、初の賞金女王の期待が再浮上する。

残り1日。渋野が優勝争いに躍り出た。