大逆転での賞金女王を目指す全英女王の渋野日向子（21＝RSK山陽放送）が、運命の最終ラウンド（R）で、白熱した優勝争いを繰り広げた。

首位と2打差7位から出たこの日は黒のウエア、白のパンツというシックな装い。

3番パー3でカラーからのパットを沈めてこの日初めてのバーディーを奪い、首位と1打差に迫る。

5番パー5で狙い通り2オンさせると、約12メートルのイーグルパットは惜しくもショート。約1メートル半のバーディーパットは沈め、通算15アンダー。この時点で、渋野が首位に浮上した。

一時、同15アンダーには渋野の他に、鈴木、古江、勝、森田、イ・ミニョン（韓国）の6人が並ぶ大混戦になった。

今大会を含むツアー残り2戦で、渋野は賞金ランク3位につける。同1位の鈴木愛とは約2431万円差。今大会で優勝すれば賞金1800万円を加算し、逆転での女王へ、勢いに乗って次週のツアー最終戦に臨むことができる。

この日は、女王を争う鈴木と同組。「渋野vs鈴木」の一騎打ちは、後半に入ると激しさを増した。

前半を首位と1打差で折り返した渋野は10番パー4、11番パー5で2連続バーディーを挙げて単独首位に浮上。だが鈴木も12番パー3でバーディーとし、両者譲らぬまま同18アンダーの首位タイで13番を終了。この2人に賞金シード権がかかる森田遥も首位に並んだ。渋野にとって、勝負は残り5ホールになっている。