5位に入った鈴木愛(25)が、2年ぶりの賞金女王に輝いた。

首位と6打差12位とほぼ優勝が絶望的な位置から、最終日に巻き返した。

6バーディー、2ボギーの68で回り、一時は女王を争う渋野に並び、優勝争いまで急浮上した。

前日の第3ラウンド終了後には、こう話していた。

「申ジエさんか、渋野さんが勝つと思っていた人がほとんどだと思うので、最後もいい意味で期待を裏切りたい。自分が賞金女王を取れたらいい」

17年に続く2度目の女王。8月に渋野が全英を制した際には「うらやましいけれども、それよりも、私としては悔しいという気持ちの方が100倍上回っています」と正直に答えた。

歯に衣(きぬ)着せぬことが、鈴木の等身大の姿。

反骨心でつかんだ、2度目の女王の座だった。