東京オリンピック(五輪)出場を目指す女子ゴルフの渋野日向子(21=サントリー)が、スケジュールづくりに腐心している。コロナウイルス感染拡大の影響で、出場を予定していた米女子ツアーのアジア開催2戦が中止。国内開幕戦のダイキンオーキッド・レディースと、第2戦の中止も決まった。6日現在、今季初戦がはっきりしない状況だ。

東京五輪の出場資格を得るために、世界ランキングのポイントを稼ぐことができる機会をすでに4試合失った。開幕前に綿密な出場試合日程を組んでいたマネジメント会社のZoneも、その変更を余儀なくされている。

同社は「なるべくリスクを負わないスケジュールを組んで、それを想定して動いています」と説明する。当初は、まだ開催が未定の20日からのTポイント×ENEOS(鹿児島)、同27日のアクサ・レディース(宮崎)に出場してから渡米し、米メジャー初戦ANAインスピレーションに備える予定だった。

しかし、国内大会の開催が不透明となり、今月の残り2大会が中止となった場合、米女子ツアーの起亜クラシックからの出場が現実味を帯びてきた。その場合、日本から米国への入国制限の動きもあることから、今月中旬以降に渡米の時期を早める可能性もある。米国へ入国できない場合は、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の配慮もあり、当初は欠場を予定していた4月2日開幕のヤマハ・レディース葛城(静岡)前後の大会へのエントリーもできるようになった。いずれにしても、国内大会開催の可否も含め、ぎりぎりでの選択が求められる状況になった。