日本ゴルフ協会(JGA)主催競技の予選会が6日、コロナ自粛後初めて行われた。

日本女子オープンの地区予選は、全国5地区のD地区が兵庫・三木GC東・南C(6373ヤード、パー72)であり、118人(アマ64人)が参加。荒天によるコースコンディション不良で2時間12分の中断をはさみ、上位23人が最終予選(8月31日~9月1日、千葉・カレドニアンGC)に駒を進めた。

岡山・作陽高で渋野日向子の2年先輩になる丹萌乃(たん・もえの、23=ディライトワークス)は8オーバー、80の61位に終わり、本戦出場を逃した。

「打っちゃいましたね。ドライバーが右に行きがちで、左からの風が結構あったし…。競技も日本では今年初めてだったので」。今年唯一出場できる可能性があった国内ツアー競技の道が断たれた。

18年にTP単年登録でプロ転向し、同年の下部ツアー・山陰合同銀行Duoカードレディースで優勝。昨季はツアー出場35戦で賞金ランク91位だった。しかし、11月プロテストに5年連続で失敗。単年制度登録撤廃の日本女子プロゴルフ協会による制度変更のあおりを食い、国内でプロの“肩書”が消えた。実戦の場を求め、1月に中国ツアーQTに挑んで合格したものの、同ツアーも新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いまだ止まったままだ。

「中国には初めて行ったんですが…。覚悟はしてましたけど、想像以上にビックリで」。食事面、衛生面、スーパーマーケット前で男の子が普通に用を足している場面も目撃したりした。文化、習慣の違いに仰天の連続。「8月末にはスタートする話があるんですが、本当にやるのか? 中国に行っても、日本に入国がスムーズにできるのか…」と不安の種は尽きない。

それでも、日本でプロとして戦うことを諦めはしない。今年のプロテストは来年3月以降の延期が発表され、試練は続く。「ツアーに出ていたからこそ、ツアーに戻りたい気持ちが強い。私は戦える、絶対に。そう思っています」。6度目のプロテスト挑戦へ、意欲は衰えていない。