4位から出た松山英樹(28=LEXUS)は2バーディー、2ボギーの72と伸ばせず、通算9アンダー、207で首位と7打差の8位に後退した。ショットが安定せず伸び悩んだ。ジャスティン・トーマス(米国)が16アンダーで単独首位。ビクトル・ホブラン(ノルウェー)が14アンダーで2位につけている。

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練習場からショットの不調は明らかだった。右へ抜け左に曲がる。スタートしてからは、左へ左へボールが曲がり、パットまで左へ切れて決まらない。前半で2ボギーと落とし、最初のバーディーは後半の11番。6メートルのパットを沈めガッツポーズも飛び出した。15番パー5では2オンでイーグル狙いも、外れてバーディーでため息をついた。

「優勝争いするためには最悪の1日。スコア的にみれば、オーバーパーじゃなかったのが救い」と自虐気味に話すしかなかった。

14年に米ツアー初勝利を挙げたコースで、大会前の公式サイトでは優勝候補1番手に名前が挙がった。予選の2日間は、自分のプレーに不満を抱えながらもスコアを伸ばしてきたが、勝負の第3日に失速した。17年以来のツアー6勝目は厳しくなったが、首位と7打差を追う最終日へ向け「しっかり伸ばして終わりたいと思います」と前を向いた。