米ツアー参戦1年目の河本結(21=リコー)が通算3アンダー、213で自己最高4位となった。4位から出て4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72でスコアを伸ばせなかったが、一時は首位に並ぶなど優勝争いを展開。難コースで5人だけの通算アンダーパーを記録し、1月ゲインブリッジLPGAの8位を上回った。17年全米女子プロ優勝のダニエル・カン(米国)が通算7アンダーで4勝目を挙げた。

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初優勝を逃した悔しさと、自己最高4位の手応えの両方が、河本にはあった。

「悔しさの残るショットがあった。でも、試合をできる喜び、感謝でいっぱい。1試合、1試合経験して、強くなっていきたい」

最終組の1組前で首位との2打差を追ってスタート。1番でグリーン横ラフからロブショットを放り込み、2番は2メートルのチャンスを沈め、序盤2ホールで首位と並んだ。しかし、6番パー4の第1打がバンカーへ、あごに近い不運が重なり、痛恨のダブルボギー。9、11番のバーディーで粘ったものの、12番パー3のアイアンショットをミスし、V戦線から後退した。

インバネス・クラブの総ヤーデージは実に6852ヤードもあった。国内メジャー・日本女子プロ選手権の歴代最長が6750ヤード(16年、登別CC)。長さだけで単純比較できないが、難コースなのは間違いない。しかも不慣れな粘っこい洋芝。そこで、たった5人だけの通算アンダーパー。「本当に難しくて、タフなコンディションだった。本当に大きな自信になる」という言葉は本音だろう。

次戦は同じオハイオ州で6日開幕のマラソン・クラシック。その後は英国でメジャー・AIG全英女子オープンなど2戦に出る。再開した米ツアーで、確かな1歩を踏み出した。