昨年のメジャーAIG全英女子オープン覇者・渋野日向子(21=サントリー)は、バーディーなし、6ボギー、1ダブルボギーで回り、8オーバー、79で暫定126位と大きく出遅れた。4アンダーで暫定首位のラーセン(デンマーク)とは12打差。霧のため競技開始が2時間遅れ、9組27選手が第1ラウンドを終えることができずに日没サスペンデッドとなった。

ラウンド後、渋野は「スコア的には、そうなるだろうなという結果。1つもバーディーが取れなかったことは、ちょっと悔いが残る。『もうちょっと頑張れよ』と思いました」と、苦笑いを交えて振り返った。

練習ラウンドでは好天続きだったが、この日は全選手のスタートが遅れる原因となった霧が立ちこめ、その後は快晴の時間帯もあるなど、気候がめまぐるしく変化した。「風に関しては今週で一番強かった。それでも、もうちょっと自分で何とかできないかなと思いました」と、再び苦笑いした。

初めて経験する海沿いのリンクスコースについては「バンカーに入れた時の難しさや、ラフに入れた時の難しさが、今まで回ってきたところでは経験できない感じだった。情けないボギーもありました」と、前日12日のリモート会見で話していた不安要素が的中する形となり、表情を曇らせた。転がるグリーンには「攻めのゴルフをやっているだけでは、スコアが出ないというか」と、持ち味の強気のパットも出し切れず、悔しさをにじませていた。

日本勢は野村敏京が1オーバーの暫定35位、山口すず夏が11オーバーの暫定140位でホールアウトした。最終組で回った畑岡奈紗は6ホールを残して2オーバーの暫定48位、河本結は5ホールを残して3オーバーの暫定65位。畑岡と河本は第2日に、第1ラウンドの残りホールと、第2ラウンドの18ホールを回る。