首位と3打差の4位でスタートした北広島市出身の小祝さくら(22=ニトリ)が、6バーディーの猛チャージで逆転優勝を射程圏に入れた。

ノーボギーの6アンダー66で回り、通算11アンダーで首位と1打差の2位につけた。昨年7月のサマンサタバサ・レディース以来のプロ2勝目を狙える位置に付け「結構ボギーになりそうなホールがあったけど、微妙な距離のパットは入ってくれた。パットに助けられました」と喜んだ。

曇天の空模様も織り込み済みだった。前日28日の試合後に「風の中でのプレーに備えて練習したい」と話していたように、準備万全でスタートした。アウトスタートの前半に5番パー4、6番パー5を連続バーディーとして勢いに乗ると、後半も11、13、14番でバーディー。パー3の17番はグリーン手前11ヤードから沈めて6つ目のバーディーを奪った。この日4アンダーだった首位の笹生優花(19=ICTSI)を猛追した。

出場資格のあったAIG全英女子オープンを断念し、ホステスプロとして今大会にかけた。逆転優勝を狙う“黄金世代”の道産子は「目標は優勝ですけど、地元とか意識せず、いつも通りプレーしたい」と平常心で臨む。