首位タイで出た世界ランク27位の松山英樹(28=LEXUS)は3位となり、3年ぶりのツアー優勝とはならなかった。3バーディー、2ボギーの69で回り、通算2アンダー、278。通算4アンダーで並んだ世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)、同2位のジョン・ラーム(スペイン)には、2打及ばなかった。プレーオフの末、ラームが優勝した。

最終組の松山は2番パー4で、ラフからの第2打を2メートルに寄せて最初のバーディーを奪った。続く3番パー4でボギーをたたいたが、6番パー3でグリーンの外から4メートルのパットを決めて2つ目のバーディー。首位と1打差で折り返した。

スコアを伸ばしたい後半だったが、11番パー4でボギーをたたいた。第3打は高いアゴが目の前のバンカーから、左膝を曲げながらという足場の悪い状態のショットを強いられ、寄せられずに2パットを要した。それでも15番パー5では、イーグルこそ逃したが、わずか20センチほどのバーディーパットを難なく沈めるなど終盤まで優勝争いに加わった。先にホールアウトしたラームがスコアを伸ばしており、2打差を追って迎えた最終18番パー4の第2打を、グリーン手前のバンカーに入れたところで、優勝の可能性が消滅した。

ホールアウト後は「ショットが最後まで、思うようにコントロールできなかった中で、ここまで粘れたのはすごく収穫。勝つためにはパットもそうですけど、それ以上にショット力が、もっともっと大事になるというのを痛感させられた」と話した。前半でティーショットが右にいくことが多かったが「1番や3番の、左がダメというところで、嫌がって右に逃げてしまった。思い切って振っていけないところが、最後までアイアンにもつながっていた。そこをしっかりと振っていければ、優勝争いをもっとできるんじゃないかなと思う」と分析した。

それでもフェデックス・カップ・プレーオフの最終戦、30人による、9月4日開幕のツアー選手権への出場権は手にした。同選手権優勝者は1500万ドル(約16億5000万円)を獲得する。「まずはショットを立て直さないと、コンスタントに上位にいくことはないと思うので、そこをしっかりとやりたい」と、切り替えていた。