女子ゴルフの国内メジャー日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯が10日、岡山・JFE瀬戸内海GC(6640ヤード、パー72)で開幕する。AIG全英女子オープン帰りの稲見萌寧(21=都築電気)は8日、練習ラウンドを行った

全英で予選落ちが決まった8月21日夜に英国を出発して22日に帰国。23日から9月5日まで、2週間の自主隔離期間は自宅で素振り、パット、ストレッチに加え「あとはお肌の手入れ」などをして過ごし、6日夜に現地入りした。

初出場のメジャー、本場のリンクス、ロイヤルトルーンGCでのプレーは過酷を極めた。練習ラウンドは風が強くなく、本番初日にコース入りした瞬間「爆笑した」と言う。「風速20メートルって、もう立ってらんない。帽子もかぶれない。グリーンで動きかける球を打つと、出足で(風に)もっていかれちゃう。アプローチもできなくて、それが下が硬いからでなく、風が強すぎて、テークバックでクラブを上げられないからとわかったり」。ただ、それこそ望んだこと。「楽しかったです。(風やコースに)やられたくて、ボコボコにされたくて出て、期待通り。経験しないとわからない。何年か出続けないと攻略できないと思います」と説明した。

メジャーに挑戦したい気持ちがさらに強まった。「特に全英と全米(女子オープン)です」。再出発となる今大会も日本では珍しいリンクスタイプのコースだ。「コースで言えば、こっちの方が難しいかもしれません。向こうはティーグラウンドからグリーンも見える、ラフとフェアウエーの境目もわかる。風でポットバンカーに持って行かれたりして、やられたんで。でも、ここは見えない。グリーンのうねりとかも難しい。ただ、バンカーだけはこっちが易しい」。海外に続く国内の“メジャー2連戦”に意欲を見せた。