36位で出た畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は、5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算6アンダー、210でホールアウトし14位に浮上した。

インスタートの前半からショットが好調だった。11、12番で連続バーディー。11番パー5は、グリーン外からの第3打を、あわやチップインイーグルの20センチに寄せ、楽々バーディーを奪った。12番パー4も第2打を2メートルに寄せてバーディーとした。17番パー3でもティーショットをピンに寄せ、この日3つ目のバーディーを奪った。

後半は2番パー5で、グリーンわずか外からのイーグルパットこそ決まらなかったが、寄せて4つ目のバーディーを奪った。その後はバーディーチャンスをつくりながらパットを決められず、我慢の展開が続いたが、最終9番パー5で、6メートルのパットを沈めてバーディー。好調のショットに、第1、2ラウンドでは苦戦したパットも徐々にかみ合い、最終ラウンドへ、上昇ムードで向かうことになった。

ホールアウト後は「今日はティーショットが安定していた。ラフに行ったのは(インとアウト)両方の最終ホールだけだったと思うので、安定したプレーができた」と、好スコアの要因を分析した。課題に挙げていたパットも「予選の2日間に比べて構えてからスムーズに、迷いなく打てた」と、復調を実感していた。

パットが復調した要因として、前日の第2ラウンド終了後の練習を挙げた。「昨日、終わった後の修正ポイントは、少しボールの近くに立って、目の下にボールがくることを意識した。けっこう変えた感じがあるので、すごくしっくりきているかというと、すぐにはなじめないけど、ストロークはそれによって安定したと思う」と明かした。

今大会は3度目の出場で、初出場の一昨年は48位、昨年は39位だった。「もちろん優勝を目指してやっている気持ちはあるけど、なかなかメジャーで良い成績を残せなかったので、まずはトップ10を目指したい」と、最終ラウンドを見据えて話した。