73位から出た渋野日向子(21=サントリー)は、3バーディー、3ボギーの70で回り、通算11オーバー、291で58位と順位を上げて終えた。

前半の4番パー4で第2打をピン手前1・5メートルにつけバーディー。6番パー4では、2メートルのパーパットを外しボギーをたたいた。それでも8番パー3では、第1打をグリーン左の土手に外しながら、20メートル以上の距離をチップインバーディー。さらに9番パー5では、ピン奥6メートルからバーディーパットをねじ込み、前半は3バーディー、1ボギーの33で折り返した。後半はショットが安定せず、一転重苦しい展開に。11番パー4で第2打をバンカーに入れボギー。さらに14番パー3でも第1打をバンカーに入れボギーとスコアはイーブンに戻った。その後は手堅くパーを続け、結局70の11オーバーでメジャーを終えた。

ホールアウト後渋野は「悔しい思いはたくさんしたんですけど、今日は18ホール、1打1打悔いのないようにやった。アンダーで回ることはできなかったが、終わり方は良かった」と笑顔で話した。2カ月に及ぶ海外遠征はこれでいったん終了となるが、米ツアーの印象について「今まで以上にこっちで戦いたいとすごく思わせてくれた。レベルの高さを痛感しましたし、(金世■の)優勝シーンを後ろから見て、ああいう景色をすごく見たいと思った。もっと強くなって、この場で戦いたいと思いました」と話した。

昨年はAIG全英オープンに初出場で初優勝。日本人42年ぶりの快挙として、一躍シンデレラガールとして注目された。今回の遠征では全英を含め3試合のメジャーも経験。「メジャーチャンピンというのは、もう捨てていいんじゃないかと思う。日本では42年ぶりだったので、何かを背負っていかなきゃいけないかもしれないですけど、こっちに来てからは、本当にその名が恥ずかしいぐらいの、もうレベルの低さなので、こっちで戦うんだったらもうメジャーチャンピオンという名前は捨てていいなと、この6試合戦ってあらためて思いました」と話した。

これで日本に帰国し、国内ツアーを戦ってから再び12月の全米女子オープンに出場する。

※■は火ヘンに英