イケメンルーキー石坂友宏(21=日本ウェルネススポーツ大)が、初の首位に立った。ショットがさえて5つのバーディーを奪い、2日間通じてボギーなし。66で回り、通算9アンダーの133とし、金谷拓実ら2位の2人に1打差をつけた。最終日は21歳2カ月1日。47回目を迎えた今大会で、14年大会を制した松山英樹の22歳8カ月29日を1年半以上更新する、日本人最年少優勝も見えてきた。

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プロ3戦目、アマチュア時代を含めても7戦目のレギュラーツアーで、石坂が予選2日間をボギーなしで回りきった。ともにパー4の1番は残り110ヤードの第2打を3メートルに寄せ、2番は7メートルのロングパットを沈めて連続バーディー。得意のアプローチとパットで好発進すると、コロナ禍で試合がない間の筋力強化で、ドライバー平均飛距離が30ヤードほど伸びたショットでもチャンスをつくり、バーディーを量産した。初の首位に「うれしいけど、あと2日あるので頑張りたい」と、さわやかな笑顔を見せた。

優勝すれば今大会としては77年セベ・バレステロスの20歳7カ月18日に次ぐ2番目で、14年の松山を大幅に上回る日本人最年少優勝となる。現在3年の大学では女子ツアー2勝の稲見萌寧が同期。「刺激になる。女子プロは今、人気があるので、もっともっと自分たちで頑張らないと」。尊敬する石川遼によるかつての「ハニカミ王子旋風」の再来とばかりに、男子ツアー人気の向上も見据えた。