女子ゴルフの23日付世界ランキングが発表され、直近大会で2週連続優勝を果たした古江彩佳(20=フリー)が30位から16位に浮上した。日本勢トップとなる7位の畑岡奈紗、同15位の渋野日向子に肉薄。目標のひとつである東京オリンピック(五輪)の出場争いに名乗りを上げた。今週の国内最終戦、ツアー選手権リコー杯(26日~29日、宮崎CC)の結果次第では、さらに順位が動く可能性もある。安定感が武器の20歳が、勢いに乗って勝負の舞台へ挑む。

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女子ゴルフ界の新ヒロイン候補となった古江が、夢の大舞台にも猛チャージだ。今月の伊藤園レディースと大王製紙エリエール・レディースを2週連続で制して、世界ランキングが30位から16位に急上昇。昨年賞金女王で同20位の鈴木愛を抜き、7位畑岡、15位渋野に続く日本人3番手となった。

東京五輪の出場枠は、国際ゴルフ連盟(IGF)発表の来年6月28日時点の世界ランキングを基にした五輪ゴルフランキングで決まる。基本は各国の上位2人だが、15位以内なら最大4人の出場が可能だ。多くの日本勢が15位以内に入ることが理想だが、古江は2番手渋野との差がわずか1ランク。今後も活躍してランクが上がれば、五輪出場が見えてくる。

古江は前週の2週連続V後の会見で、五輪について「考えなくもないですけど、試合をひとつひとつ頑張りたい」と話していた。26日からはツアー選手権リコー杯を迎える。88年のツアー制度施行後、3人目となる3週連続優勝もかかる。結果次第ではランキング逆転の可能性もあるが「(優勝は)意識せずにやっていきたい」と20歳は話していた。冷静に先を見据え、1歩1歩進んでいく。

◆女子ゴルフの東京五輪出場枠 21年6月28日時点の世界ランキングをもとにした五輪ゴルフランキングで決定。過去2年間の成績を対象にポイントを計算。直近の大会の方が比重は大きい。また、世界ランキングのポイント配分は国内よりも米ツアーの方が多い。出場人数は60人で、各国の上位2人まで。上位15位以内に入れば最大4人まで出場可能となる。