渋野日向子(22=サントリー)が4アンダー、68で回り、ホールアウト時点で首位発進した。

9番パー5(490ヤード)で今季国内2個目のイーグルを奪った。フェアウエーから残り234ヤードの第2打を、3番ウッドでピン左上7メートルにつけ、下りスライスラインを沈めた。「完璧ですね」と満足のプレーに加え、3バーディーも奪取。ボギーは17番の1個だけだった。

大王製紙エリエールレディースの最終日、23日は5アンダーの66だった。「その時に比べてスイングのリズムはすごく良くなっている。ミスがあっても(曲がり)幅が少ないし、ドライバーも振れているので、若干飛んでいると思う」。4週前の三菱電機レディース時は「精神的にすごく落ち込んでいた」と言うが、その後、家族と話したりする中で「昨年の自分に“戻る”のでなく“これから作り上げていく”というように考えるようになった」という。

今大会は「1日3アンダー×4日間」の目標を立てる。「そこを達成したいと思っています。今の自分ができることを最大限やり通したい」。目標通りなら、通算12アンダー。昨年大会でペ・ソンウが記録した通算11アンダーを上回る。後ろ向きでなく、前向きに。渋野が元気になってきた。