原英莉花(21=日本通運)が、1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、5アンダーで単独首位に立った。

2番パー5で、残り110ヤードからの第3打をカップにそのまま入れてイーグルを奪取。「自分ではオーバーしたのかと思って(カップに)入った感覚がなかった。序盤でイーグルが出て、いい流れでプレーできた」と、前半で2つ伸ばすと、後半も3つ伸ばした。先に4アンダーでホールアウトしていた、同じ98年度生まれ「黄金世代」の渋野日向子を2位に退けた。

前週の大王製紙エリエール・レディースは、右膝痛のため、第1ラウンド終了後に棄権した。棄権後に都内で世話になっている鍼灸(しんきゅう)師に治療を受け、25日の練習ラウンド後も、この日も「もう大丈夫です」と話した。

今大会は国内女子ツアー最終戦。初出場だった昨年大会と比較し「昨年は試合数が多かった分、体力的に厳しかったですし、コースが難しいという印象が強くて、プレーに集中できなかった。でも今年はしっかりと切り替えて、その場、その場のマネジメントをできているので、そこは成長した点というか、このコースと向き合えている」と、成長を実感していた。

今大会には3本のパターを持ち込み、高麗グリーン対策に特に重点を置いていた。その成果もあって、16番パー3では、15メートルを決めるなどパットがさえた。10月の日本女子オープンを制して国内メジャー初優勝、ツアー通算2勝目を飾った。今大会は同じく国内メジャーだが「気持ちとしてはメジャーチャンピオンという感じではないです。ずっとチャレンジャーの気持ちで挑んでいます」と、初心を忘れずに挑む決意をにじませた。