新成人を迎えたアスリートが成人の日に誓いを立てた。多くの自治体が成人式を中止するなど、新型コロナウイルスの影響を受けた成人の日。各競技で活躍する道産子アスリートが、20歳の決意を語った。
◇ ◇ ◇
今年こそプロの舞台へ。女子ゴルフ・政田夢乃(20)は神社参拝でプロテスト合格を祈願した。このオフは茨城を拠点に、5月のプロテスト(2次予選、茨城)に備えていく。「スイングを一から見直し、クラブもハードめに換えました。昨年の春先は調子を崩していましたが、ここに来てショットが良くなりました。今は自信を持って振れるのでドライバー飛距離も10ヤードほど伸び240ヤードになりました」。
19年11月の最終プロテストでは、合格に1打及ばず涙をのんだ。昨年のプロテストはコロナ禍で中止となり、アマのままゴルフ場でのアルバイトをしながら“浪人生活”を送ることになった。そんな中、主催者推薦選考会をトップ通過して出場権を得たプロトーナメント伊藤園レディースでは、トータルイーブンパー45位タイでベストアマを受賞した。
同大会では通算3勝目を挙げた同じプラチナ世代の古江彩佳(20)と2日目に同組で回り、その差を肌で感じ大きな刺激を受けた。「すごいな、と思うと同時に、悔しい気持ちが一段と強くなりました。勉強になりましたし、自分なりに成長を感じることはできましたが、まだまだ足りない。早く追いつけるように頑張っていきたい」。身長154センチのキュートな新成人道産子ゴルファーが、悔しさを糧に夢をたぐり寄せていく。