7位で出た松山英樹(28=LEXUS)は1イーグル、3バーディー、1ボギーの66で回り、通算13アンダー、197と伸ばしたものの、13位に後退した。逆転優勝へ向け、首位と5打差で最終日に臨む。小平智は69で回り、通算6アンダーの60位、木下稜介も69で通算5アンダーの66位となった。首位はブレンダン・スティール(米国)で通算18アンダー、192。2打差の2位でホアキン・ニーマン(チリ)とケビン・ナ(米国)が追う。

    ◇    ◇    ◇

粘りのゴルフで松山が優勝戦線に踏みとどまった。ボギーが先行した前半最後のパー5の9番。4メートルのパットを決めて2日連続のイーグルを奪うと、スイッチが入った。12番でピン横1メートルにつけてバーディーを奪うと、16番ではバンカーから直接沈めてバーディー。パー5の最終18番でも3日連続のバーディーを奪うなど、取るべきところは押さえてスコアをまとめた。

前日は1~9番で米ツアーのハーフ自己ベストとなる「28」をマーク。しかし、この日は序盤からその9ホールのパットで苦戦した。8番で2メートルのバーディーチャンスを外すと苦笑いも浮かべたが「良いストロークというか、しっかり打てていてただ入らないだけ」と冷静に受け止めた。一方で多くのチャンスを作り出しているアイアンショットの安定感は抜群で「ここまでボールをコントロールできていたのは長らくなかった」と手応えも口にした。

首位とは5打差に広がったが逆転優勝は諦めていない。ここまで3日連続で首位が入れ替わるなど上位は大混戦。「今日までのショットと2日目のようなパットがあればまだチャンスはある。最終日は全てがかみ合うことを祈りたい」。4年ぶりの優勝へ、人事を尽くして天命を待つ。