米ツアー初参戦の木下稜介(29=ハートランド)は、5バーディー、4ボギーの69で回り、通算6アンダー、274とスコアを1つ伸ばしたが、スタート時点より順位を1つ下げて67位に終わった。

1つ伸ばして折り返すと、アウトコースの後半は2番でボギー、さらに4、5番で連続ボギーと、立て続けに3つ落とした。だが終盤の7番から3連続バーディー締め。7番パー3はティーショットを2メートルにつけ、8番パー4は8メートル近いパットを決めた。最終9番パー5は、11メートル余りのイーグルパットこそ決められなかったが、60センチに寄せて楽々とバーディーを奪った。

終盤の3連続バーディーについては「後半は特に流れが悪くて、ボギーが3つきてしまい、苦しい中だったけど、あきらめてしまえばそこで終わりなので『1打でもいいスコアで上がる』という気持ちでプレーした結果、上がり3ホールでいいプレーができた」と、納得の様子で振り返った。

初の米ツアーで予選を通過し、4日間戦った。「やっぱり(米)PGAツアーのレベルの高さをすごく感じましたし、足りない部分もいろいろと見えた。その中でもアイアンショットとかは、こっちでもやれるかなという手応えはあった。これから日本に帰ってから、ショートゲームのアプローチ、パターの精度を上げれば、また(米ツアーに)帰ってくることができるんじゃないかなと思う」と、充実感を口にした。米ツアー再挑戦への思いが強くなったか問われると「はい。壁は非常に高いですけど、越えられないことはないと思うので、もっとレベルアップして、また挑戦したいです」と、はっきりと再挑戦への意欲を示した。