23日に米カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)郊外で単身の自動車横転事故を起こして両足に大けがを負った米男子ゴルフのスーパースター、タイガー・ウッズ(45)が25日、LA市内のセレブ御用達病院シダーズ・サイナイ医療センターに転院したことが明らかになった。

ウッズは救急搬送された事故現場近くのトーランス市にあるハーバーUCLA医療センターで緊急手術を受けて入院していた。同医療センターは、ウッズは引き続き整形外科での治療を継続し、回復を目指すために転院したと声明を出している。

ウッズは粉砕骨折した右足脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)にプレートを入れ、さらに足と足首の骨折はボルトとピンで固定し、切断を避けるために患部を覆う筋肉を開放する10時間にも及ぶ大手術を受けたと伝えられている。

今後さらなる手術が必要になる可能性もあると言われているが、自宅のあるフロリダ州に移動できるまでに回復するには少なくともあと1週間は必要だろうと複数の医療専門家は語っている。

骨折が治癒した後も理学療法などリハビリに数カ月を要するとみられているが、関係者はピープル誌の取材に「彼はファイターだ。この事故から回復できる人がいるとすれば、それはウッズだ」とコメント。過去にも数々の障がいを克服してきたウッズは、今回も逆境をはね返すことができるかもしれないと復帰に期待を寄せている。「ウッズ自身もキャリアの危機にあることを認識しており、今後は将来について重大な決定を下す必要が出てくるが、自分のゴルフ人生がこんな形で終わることは望んでいない。ゴルフを続ける方法があるなら、彼は必ずそうするだろう」と語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)