現在、賞金ランキング1位の笹生優花(19=ICTSI)は平常心を保って21年初戦を迎える。

このオフについて聞かれると「特に何も変わったことはしていないです。休む時間もしっかり入れていきながら練習していたという感じです」と冷静に返答。賞金女王についても「なれれば誰もがうれしい気持ちになると思いますが、自分は今ある試合に集中した方が気持ちがいい。賞金女王になれるようにやっていかないといけないことをひとつずつやっていきたい」と意気込んだ。

練習ラウンドでは「関東にはなかなかない芝だった」と感覚を確認した。「グリーンも小さいし、日本にはなかなかないコース。セカンド(ショット)が難しくなってくると思います」。この日は前日までとは一変して強風が吹き荒れ、不安を口にする選手もいた。笹生も「風はすごく強いですね」と話し「そこに対して対応していくのがプロ。それは変わらない」と力強く語った。

笹生は300ヤード近く飛ばすドライバーショットが武器で、その力強いスイングから「女ウッズ」と形容されることもある。会見では2月23日に交通事後で重傷を負ったタイガー・ウッズについても振られ「心配な気持ちです。生きていてよかったなと思います」とコメント。また、憧れでもあるアニカ・ソレンスタムが13シーズンぶりに米女子ツアーに出場したことには「今後も出るかわからないので、自分も同じ試合に出たかったです」と話した。【松尾幸之介】