国内女子ツアーの今年初戦、ダイキン・オーキッド・レディース(4日開幕、沖縄・琉球GC)の関係者に新型コロナウイルス陽性判定者が出たことを受けて、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長らが3日、オンラインで会見に応じ、大会は予定通り行うと発表した。

陽性判定者は2人。1人は会場での業務などに携わる前に判明し、もう1人は屋外施設の施行業務で、実際に会場で作業していたというが、選手ら大会関係者に濃厚接触者はおらず、予定通り実施することを決めた。大会は原則として1日1000人の有観客で開催予定だったが、それも変更しない。

新型コロナウイルスに関するガイドラインでは、陰性が証明されるまで、大会の業務に携わることが禁じられている。会場での業務に携わった1人の陽性判定者は、2月27日にPCR検査を受検し、翌28日に同じ検体を使って再検査。3月2日夜に陽性と判明した。本人は無症状で、3日中にあらためて病院で診察を受ける予定。だが、すでにこの間、2月27日と3月2日の2日間、業務に携わっていた。小林会長は「一部のセクションでガイドラインを徹底できなかった。私たちもさらに努力が必要」と話した。

3日の大会会場での練習は全て中止となった。大会事務局は濃厚接触者の有無などを調べ、会場内の消毒作業を徹底的に行ったという。

国内女子ツアーとしては2年ぶりの有観客開催となり、ツアー正常化に向かう中で、初めて大会期間や直前に陽性判定者が出た。それでも小林会長は「お客さまには、できるだけ(会場に)入っていただいて、見ていただきたいという気持ちに変わりはない」と話した。