アウトからの1組目でスタートしたルーキーの西郷真央(19=大東建託)が1イーグル、7バーディー、1ボギーでまわり、8アンダーの64で第1ラウンドを終えた。現時点で単独トップに立っている。

序盤のパー4の2番で4・5メートルのパットを沈めて初バーディーを奪うと、そこから5番まで4連続バーディー。パーで終えた6番を挟んで、7番、8番も連続バーディーとして折り返すと、17番こそ3パットを喫してボギーとなったが、最終18番では6メートルの難しい下りのパットを決めてプロ初のイーグルを奪取。アマチュア時代も含め「自己ベストタイ」という64までスコアを伸ばした。

西郷は「初日なのでそこまで気合を入れすぎず楽しんでプレーすることを心がけた。パッティングがかみ合ってくれたので、そこがよかった」と振り返った。尾崎将司が主宰する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生で、18歳だった19年のプロテストで史上最年少合格を果たしてプロ入り。同じく尾崎に指導を受け、昨年2勝をあげた同学年の笹生については「すごく尊敬していますし、私自身も頑張ろうと思えます。自分らしいゴルフができれば」と話した。

19年日本女子アマチュア選手権を制するなど実力は織り込み済みで、尾崎からは「西郷どん」と呼ばれて親しまれる。プロ初の有観客開催にも「あんまり気にしないタイプ。見てくださっている方を楽しませるようなプレーができたらいいかなと思います」と冷静に語った。念願のプロ初優勝へ、西郷がこれ以上ないスタートを切った。