田辺ひかり(23=伊藤園)が6バーディー、1ボギーの5アンダー、67とし、首位と3打差の2位で第1ラウンドを終えた。

インから発進し、序盤はパーを積み重ねていたが、17番で約7メートルのパットを決めて初バーディーを奪うと、続くパー5の18番でも2オンから連続バーディー。折り返した後半はギアを上げ、4バーディー、1ボギーと3つスコアを伸ばした。

田辺はコースに吹き荒れた強風を利用しながらの攻めがうまくいったと振り返り「ショットがほとんどパーオンしていたので。そんなにストレスを感じずにプレーできました。タッチも合いやすかった」と話した。

このオフは主に地元の広島で調整に励み、2月になると門下生として指導を受けているツアー通算7勝の佐伯三貴(36)のもとで練習に明け暮れた。「合宿だったり、コースを主にまわってました」といい100ヤード以内のアプローチなどを確認。クラブの番手の選び方などについてもアドバイスを受け、前日3日には佐伯から「焦らずにゆっくりゴルフしてね」とメッセージも届いた。

今年の目標にはプロ初優勝を掲げる。昨年9月の日本女子プロゴルフ選手権で首位に1打差足りずに涙をのんだ。「うまく落ち着いてできた」と胸を張った初出場の舞台で、田辺が悲願の初勝利を目指す。