黄金世代の河本結(22=リコー)が4バーディー、ノーボギーでまわり、通算5アンダーの139、11位へ順位を上げた。

インからの14番で3メートルのパットを決めて初バーディーを奪うと、16番、18番でもバーディー。後半の6番でも140ヤードの距離からセカンドショットをピン横3メートルにつけ、4つ目のバーディーをあげた。

昨年から米ツアーへ本格参戦しており、今年も3月いっぱいまで国内大会に出場し、以降は米国へと渡る予定。「とにかく勝って(米国に)行きたい」と今月開催の4試合では19年アクサレディース以来の2度目の優勝を目標に掲げ「スタートダッシュは大事なので、慎重に大胆にいきたい。優勝争いの緊張感を、気持ちと頭、心で感じることが大事」と力を込めた。

日本体育大学に通う現役女子大生でもあり、3月15日には卒業式を迎える。米国での競技生活との兼ね合いで大学に通う回数も減ったが、コロナ禍の影響でオンライン授業が増え、両立がしやすくなったという。「ラッキーとは言えないですけど、今年卒業できたのはオンライン授業になったから。それがなかったらもう1年はかかっていたと思います」。

4月からは社会人となって2度目の米国生活へ臨む。昨年は「体が思うように動かなくなって、気力も体力もなくなり、食事も食べなくなってしまった」とピーク時には体重が6キロ落ちるなど、苦しい時期も過ごした。オフにはランニングや筋力トレーニングなどで体の基礎部分を強化。「プレーの中で少しずついきていることを実感しています。(米国生活で)ちょっとやそっとでは気持ちが動じなくなりました」。大会は残り2日。昨年はいなかったファンに勇姿を届け、米国での戦いにも弾みをつける。