19年のメジャー・AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(22=サントリー)が近日中に、21年メジャー初戦ANAインスピレーション(4月1~4日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)前後のスケジュールを公表する。来シーズンからの米ツアー参戦へ、今年はメジャーを含め、主催者推薦などを得た米ツアー競技出場に積極的な姿勢を見せている。ところが直近の予定がなぜか固まらず、ここまで来た。

前週の21年国内初戦ダイキン・オーキッド・レディース最終日。ANA-についての質問に、渋野は歯切れが悪かった。「個人的には(国内競技ではなく)アメリカで出たいと思っています。もう来週、再来週の話ですよね。早く決めないと…」と断言を避けた。方向性を考えればノー文句で出場のはずなのに…。

決断の遅れる原因の1つが渡米、帰国時の「2週間隔離」だ。JOC認定五輪強化指定選手のため、帰国時は防疫措置を講じた上で同隔離が除外される(通称アスリートトラック)はずだった。しかし、緊急事態宣言発出でアスリートトラックが中断され、宣言が関東1都3県で21日まで延長、再開時期も見えなくなった。

東京五輪代表争いで、渋野は、できるだけ休まず試合に出て、世界ランクのポイントを稼ぎたい。本来ならANA-に出て、その前後なども主催者推薦で米ツアー数試合に出たいはずだが、推薦は簡単に取れるものではない。ならばANA-から即帰国、4月9日開幕のスタジオアリス女子オープンから国内復帰、と思っても2週間隔離がある。

移動にまつわる隔離措置は、米国内でもある。渡米時に2週間前後の隔離措置がとられたら、帰国時と合わせて4週間=4試合のロス。最悪、それでもANA出場に踏み切るのか-。

決断に注目したい。【加藤裕一】