女子ゴルフの原英莉花(22=日本通運)が“米仕様クラブ”でメジャー大会、ANAインスピレーション(4月1日開幕、米カリフォルニア州)へ挑む。

原は18日に国内ツアー第3戦のTポイント×ENEOSゴルフトーナメント(3月19日~21日、鹿児島高牧CC)の前日会見に出席。約2週間後にせまる今年初の米国での戦いへ向け、急ピッチでクラブ調整に取り組んでいることを明かした。現地の芝生に適応するため、アイアンは昨年まで使っていたもののソール幅を変更。ウッドもアイアンの変化に合わせてシャフトを変えたという。ANA出場が決まったのは、21年国内初戦のダイキン・オーキッド・レディース出場のために沖縄入りしていた時。原は「そこで急がなきゃという感じでチェンジしました。今もまだ調整の途中です」と話した。

頭にあるのは昨年12月に出場した全米女子オープンでの苦い経験。原は現地の芝生への対応に苦しみ、通算19オーバーで予選落ちした。コンディションは悪くなかったが、「自分の持っている距離感が出していけなかった」とロングアイアンをはじめ、得意なはずの9番アイアンでも思うような球が飛ばせなかった。すぐに原因はつかみ切れなかったが、その後にティーアップしない時のクラブの抜けが悪かったことに気づいた。「やっぱり信頼感がないとうまく集中できなくなってしまう」。迷いなくクラブ調整に動いた。

ここまでの国内2戦では米国で使用予定のクラブセットは間に合っておらず、ちょうど今大会から同セットを試す見込み。「どういう風にプレーを運べるか不安はあるが、体の状態とスイングの調子はすごくいい。オフにやってきたことが結果につながるようなゴルフができたら」と意気込んだ。

先週の明治安田生命レディースは2日目に体調不良で棄権したが「(体調は)大丈夫です。ありがとうございます」と復調もアピール。今後は来週のアクサ・レディース(3月26~28日、宮崎・UMKCC)まで国内で戦い、米国へと出発する。