鈴木愛(26=セールスフォース)が、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算6アンダー、138と4つ伸ばしてホールアウトした。ホールアウト時点で首位の高橋彩華と4打差で、10位前後につけている。

雨の降る中、前半はともにパー4の4、5番で連続バーディー。終盤の17番パー3、18番パー4でも連続バーディーを奪った。「この雨の中では最高のプレー。15、16番で(バーディーを)取りたかったけど取れず、その後の17、18番で取れたのは大きかった。明日(最終日)につながる。明日は最低でも60台で回りたい」と、さらなる上位進出への手応えを口にした。

また、今大会にかける思いの強さが大きいことも明かした。「亡くなった渡会長には、すごくお世話になっていました。1月に食事のお約束もさせていただいていたのに、最後にお会いできないままだったので、いい成績で恩返ししたい」。今大会の冠スポンサーであるENEOSの前身、新日本石油の渡文明元社長が昨年12月に死去。鈴木は、渡氏とは17年シーズン中のプロアマ戦で知り合って以降、気にかけてもらっていたという。「今年に入って、あまり自分にプレッシャーをかけず、楽しくプレーできている。(ショットとパットが)かみ合えば、いいスコアが出ると思う」。2年ぶりの優勝への強い思いは一時封印。最終日は、恩返しの思いを最優先にプレーするつもりだ。