日本人で唯一マスターズに出場する松山英樹(29=LEXUS)が2位に4打差をつけて、日本時間12日午前3時40分スタートの最終ラウンドに臨む。
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マスターズで第3ラウンドを終えて松山英樹が単独首位。松山の快進撃について、13~18年に専属キャディーを務めていた進藤大典氏(40)に聞いた。
今大会はピンをデッドに狙ったショットが印象的だが、飛距離やアイアンショットの精度について、進藤氏は「今大会だけが飛び抜けてすごいわけではないです」と話し、「ピンを狙う技術は常にトップ5に入ると思います」と言う。
17年ブリヂストン招待以来、米ツアー優勝から遠ざかっており、「今までかみ合ってなかったのが、やっとかみ合ってきた」。例えばアプローチの充実が、よりピンを狙えるショットにつながったとみる。
日本勢悲願のマスターズ制覇へ向け、最終日は?
「前半に伸ばす展開は難しいかもしれません。(2位と)4打差をできればキープ、なるべく減らさないようにして、勝負は後半です」。
鍵となるホールは、11番パー4と12番パー3と指摘した。いずれもウオーターハザード絡みの難ホール。「ここをパー、パーでいければ最高。2ホールで1オーバーでもいいし、2オーバーでも悪くはない」。大けがをせずに通り抜け、イーグルも狙える13番パー5、15番パー5で確実にスコアを伸ばす。現在のオーガスタの“鉄則”だ。
さらに「今回は林に入った球が出てきたり、ツキがあると思います」。松山には、勝負に必要な運も巡ってきている。