首位で出た松山英樹(29=LEXUS)が日本人初のマスターズ制覇を成し遂げた。まさに歴史的な瞬間だった。
月曜の朝、それを生放送で伝えたTBSの実況&解説陣の“もらい泣き中継”が、大いに注目を集めている。
あらためてマスターズ制覇が、いかにすごいことか、それを物語るものとして、SNSを中心に拡散している。
伝説の“もらい泣き実況”、そのやりとりの一部は次の通り。
マスターズを長く放送するTBSの実況を務めた小笠原亘アナウンサーは、優勝を決め、18番グリーン上で同組のシャウフェレと健闘をたたえ合う姿を見ながら、必死に声を絞り出す。
「ついに…、アジア人としての、途方もない高い壁と思われていた、このマスターズの壁を、松山英樹は今日、乗り越えました。…。おめでとう。そしてありがとう。」
そして、「中嶋さん、やってくれました」と、解説のレジェンド、中嶋常幸に話題を振り、しっかりと仕事に向き合う。
すると、中嶋も声が…。
「はい」と答えたレジェンドのはなをすするような音と涙声が。おえつとともに「すいません…。後半苦しかったから、本当に良かった」と、しゃくりあげながら、まるで自分のことのように感極まった。
小笠原アナは、「この偉業の、すごさを、分かっているからこそです」と、しっかりフォロー。
最終日のゲスト解説でもある、こちらもマスターズ経験者の名手にも「宮里優作プロ、いかがですか?」と感想を求めた。
すると、その宮里も涙声。
「ほんとにこんな日が来るなんてね。彼の夢に僕たちが乗っかっているんですけど、ほんとに彼は、ここを目指して、トレーニングだったり、練習をしてきたと思うので、まあ、本当に良かったですし、本当にありがとうって言いたいですね」。必死に言葉をつなぎ、こう述べた。
小笠原アナを含めた涙、涙、涙3人の“歴史的実況”。「日本中が、歓喜に沸いていると思います。松山英樹。日本人初のマスターズ制覇。松山英樹のメジャーは、やっぱりこのマスターズでした」との小笠原アナの、熱いコメントで、ひと区切りとなった。