国内女子ツアーの21年第7戦KKT杯バンテリンレディースが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕する。19年大会優勝の李知姫(42=韓国)は15日、練習ラウンド後に優勝記念植樹を行った。

スコップを持ち、木の根元に土をかけた。「韓国では(優勝して)こういうことはしません。練習場に向かう途中に木があるので、よく見えてうれしいです」。昨年大会がコロナ禍で中止され、ディフェンディングチャンピオンで臨む大会へ、笑顔を見せた。

初の賞金シードで迎えた02年から20年になった。「こんなに長くプレーできるとは思わなかった」と言い「最初は20歳ちょっとで、30歳の先輩を見て“すごい”と思ったら、すぐ30歳になった。次は“表さん、不動さんはすごい”と思っていたら、すぐ35歳です。で、今は私が一番上(の世代)です」。今大会も03年再春館レディース、09年ライフカードレディースの前身大会で2勝するなどツアー通算23勝。賞金シード選手では、43歳の大山志保につぐ2番目の“大御所”になった身を笑った。

ゴルフへの情熱は衰えない。21年は2戦連続予選落ちするなど「ショットの調子が悪い。自分のイメージよりクラブのヘッドが遅れてくる感じ。距離感が合わないんです」と言いつつ「早く次の1勝を、と思っています。さすがに“まだまだできる”とは思いません。“あと何年か”なんで(引退後に)後悔しないよう頑張れますね」と話した。