マスターズで優勝した松山英樹の東北福祉大の後輩で、ツアー未勝利の沖せいら(28)が5アンダー、67と19年7月サマンサタバサ・レディース以来2度目の首位スタートを切った。6バーディー、1ボギー。「昨年からパットに悩んでいて…。パターを少し重くしたら、リズムが良くなった」という。

大学時代は1年先輩の松山とよく一緒にボウリングを楽しんだ。「ゴルフと関係ないですが、松山さんはすごく上手で。ベストスコアは280ちょっとだったんじゃないかな。私も200以上出したことはありますが、一度も勝ったことはないです」と笑って思い出を明かす。もちろんゴルフもすごかった。「とにかく練習量が違いましたね」。前週のマスターズで松山が優勝すると、同大の阿部靖彦監督に電話した。「おめでとうございます、と伝えて“私も予選落ちばっかしてらんないんで、頑張ります”と言いました」。

ゴルフに関し、松山からもらった助言を今も覚えている。当時もパットに悩んでいた。「フォローは低く、長く出した方がいいよ」-。少し重めのパターで、その教えを守りながら、待望のツアー優勝にチャレンジする。