元賞金女王平瀬真由美の姉哲子を母に持つアマチュア竹田麗央(りお、18=熊本国府高3年)が1アンダー、71の4打差18位でスタートした。

ツアー出場4戦目で初のアンダーパー。ストロングポイントはツアートップクラスに匹敵する飛距離だ。身長166センチ。どっしりした下半身を生かしたスイングから繰り出すドライバーショットは「250~260ヤード」と言う。

この日のスタート前は、打撃練習場でショットが約210ヤード先、高さ約20メートルのネットを越えてしまい、ドライバーの練習は2本で断念した。4番パー5(458ヤード)では第1打を左ラフに入れながら、打ち上げの残り約200ヤードを4番ユーティリティーで2オンさせた。3パットでパーとする甘さはあったが、そこは伸びしろの裏返し。同組のミレニアム世代・吉田優利を時に20~30ヤードも置いていくなど、スケールの大きさを見せつけた。

この日は母哲子をキャディーにプレー。テレビ中継の解説で来場した伯母真由美には「振っていきなさい!」と励まされた。竹田は「以前はただ攻めることだけ。今は攻めるところは攻め、守るところは守る。そこは成長しているかもしれません」。好きなプロは世界の飛ばし屋ダスティン・ジョンソン。この日のホールアウト後は、憧れのイ・ボミとクラブハウスで一緒になり「話しかけてもらいました」と喜ぶ。

オーガスタナショナル女子アマで優勝した梶谷翼とは同学年で、今年のプロテストを受験する予定。未完の大器は初の予選通過を目指す。