元賞金女王平瀬真由美のめいでアマチュアの竹田麗央(18=熊本国府高3年)が大会コースレコードタイ記録「65」をマーク、通算8アンダーでV戦線で最終日を迎える。

首位と4打差7位からスタートし、1番パー4(372ヤード)でいきなりツアートップ級のビッグドライブを披露した。ピンまで残り70ヤードのフェアウエーに運び、58度ウエッジでピン80センチにつけ、最初のバーディーを奪った。開催コースは高校の部活で週1ラウンドし、自己ベストは「69」だったが、7バーディー、ボギーなしの65で4打も更新した。「今日は朝からショットもパットも調子が良かったので、ハマればこれぐらいのスコアは出るかなと思っていました」。前日にツアー4戦目、計7ラウンド目で初のアンダーパーを記録し、この日初のツアー予選通過を確実にした選手と思えぬイマジネーション。予想通りの快進撃だった。

今大会は14年に勝みなみが15歳でアマチュア優勝をかざり、周囲の度肝を抜いた。竹田はその最終日を生観戦し、勝を見て回っていた。「15歳ですごいな」と思ったが、当時は次の試合のことで頭がいっぱい。将来プロに…など夢にも思っていなかった。

今年のプロテストを受験するが、今大会で優勝すれば、即プロ転向が可能だ。「まだそれは全然考えてません。明日は緊張すると思うけど、最後まで諦めずにプレーしたいです」。力まず、快挙へ前進する。