黄金世代の高橋彩華(22=東芝)が通算10アンダーの単独首位に立ち、ツアー初優勝に王手をかけた。

1打差4位から出たこの日、2番でボギーが先行したが、その後に3連続を含む7バーディーを量産し、66をマークした。「ボギーの直後の3番で3メートルのパーパットが入ってリズムが良くなった」。午前中は前夜からの雨が残っていたが、後半は天候が回復し、一気に晴れた。グリーンが乾き、スピードが上がったことで「タッチが合うようになった」という。

ジュニアで16年の日本女子アマに優勝し、JGAナショナルチームにも入った。プロでも安定した成績を残してきた。今年は第3戦のTポイント×ENEOSで最終日を3打差4位で迎え、第5戦のヤマハレディース葛城は最終日を首位タイで迎えるなど、今最も初優勝に近い存在だ。「何回も優勝争いをして、最終日にスコアを伸ばしきれないことが続いているので、明日はしっかり伸ばしたい。勝ちたいです」。最高のフィナーレへ。今度こその思いは誰よりも強い。