国内男子ツアーの21年第2戦関西オープンは22日、兵庫・有馬ロイヤルGC(7103ヤード、パー71)で開幕する。21日は練習ラウンドが行われ、2週連続優勝を狙う金谷拓実(22=フリー)は前日20日に続き、18ホールを回った。

前週の東建ホームメイト杯優勝で金谷の世界ランクは118位から76位に上がった。まだまだだ。「100位内に入って1つ目の関門をクリアできたと思うけど、試合も続くし、東京五輪もあります。今週も優勝を目指したい」。

五輪出場権争いは東北福祉大の先輩・松山英樹に次ぐ2位になった。松山が「一緒に出よう」と言ってくれた夢舞台への意欲はもちろんあるが、それが絶対的な目標ではない。

世界ランク50位内-。

「そこに入れば、いろんな大会に出られる。メジャー、WGC(世界ゴルフ選手権競技)、PGAツアーの何試合かも。早くクリアしたいですね」。そもそもの目標だったが、東建後、電話やLINEでやりとりした松山からも、1つの指標として諭された。

メジャーの出場権で言えば、5月20日開幕の全米プロは同ランク100位内なら問題ないが、6月17日開幕の全米オープンは同ランク60位内で、届かせるには国内であと2勝はしたい。同時にそれが、五輪切符につながる。3月末に日本代表ユニホームの採寸を受けた東京五輪は、松山に「一緒に出よう」と言われ、思いがより強くなった。

今大会の開催コースは「アップダウンがきつくて、しんどいコース。距離感、ティーショットも難しいホールが多いですね」とコースを警戒をしつつも「100%の力を出し切れば、そういう結果になるでしょう」と自信を見せた。そういう結果とは優勝。「疲れは出てくるかもしれないけど、今は勢いがある。立ち止まりたくないです」。金谷が歯切れよく言い切った。【加藤裕一】