アマチュアの岩井千怜（ちさと、18）が首位に2打差の5位スタートを切った。53位につける双子の姉・明愛（あきえ）と昨年から続く今季は3度目の競演となったが、6バーディー、2ボギーの4アンダー、68と堂々のゴルフを披露。今大会は5月に控えるプロテスト2次予選前、最後の試合で、史上4組目となる双子での合格へ向けても弾みをつけた。

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今年のプロテスト合格を目指す18歳の岩井千が存在感をみせた。出だしの1番でバーディー発進を決めると、後半も12、13番で連続バーディー。一時は6アンダーまでスコアを伸ばすなど快調に飛ばし、68であがって首位に2打差の5位に。「すごく緊張していて1日どうなるかと思っていましたが、考えすぎずスタートした結果がたくさんのバーディーにつながりました」と初々しく話した。

原動力は今大会に共に出場し、第1日を53位で終えた双子の姉、明愛の存在だ。3月に高校卒業後もそろって武蔵丘短期大に進学。普段から練習も同じで今大会のホテルも同部屋で過ごす。性格については「正反対です。姉は考えすぎずにすぐできてしまうタイプで、私は自分が納得するまで考えて実践するタイプ」というが、ゴルフに対する思いは同じ。今大会も「一緒に決勝に進めたらいいな」と誓い、5、6月にかけて行われるプロテストでも史上4組目の双子合格を目指す。

今大会は5月中旬のプロテスト2次予選前、最後の試合。今大会で史上8人目のアマ優勝を果たしてもプロ入りできるが「そこはあまり考えずに楽しく回れれば」。憧れのプロたちに胸を借りながら、最後まで戦いきる。【松尾幸之介】

◆双子の女子プロゴルファー　過去3組おり、同時合格は91年の本山恵子、裕子と10年の池内絵梨藻、真梨藻の2組。もう1組の久保啓子、宣子は啓子が08年、宣子が10年に合格した。なお、双子に限らない姉妹プロゴルファーに範囲を広げると、横峯瑠依、さくら姉妹や、堀奈津佳、琴音姉妹ら16組がいる。