国内女子ゴルフツアーの21年第11戦ほけんの窓口レディースが14日、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で開幕する。プロ8年目の堀琴音(25=ダイセル)は復活の気配を漂わせ、今大会から適用の第1回リランキング(獲得賞金による出場優先順位の組み直し)によるツアー出場優先順位37位で出場。開幕前日13日、シード落ちした18年以来3年ぶりのツアー連戦に向けた意気込みを語った。

16年の賞金ランク11位。何度もツアー初優勝に迫りながら、突如スランプに陥り、カムバックした。「気持ちは違いますね。以前は勢い、若さだけだったけど、苦しんだ分、今は冷静です」。いるべき場所に戻れた喜び。「すごくワクワクしています」。25歳になったが「そうなんです。年下がすごく増えて」と苦笑いした声も弾んだ。

19年QTランクは164位で、20-21年シーズンのツアー出場7戦は全部主催者推薦出場だった。昨年は3戦全部予選落ち。今年の4戦(54位、8位、6位、12位)だけで約776万円を稼ぎ、第1回リランキングで出場権をもぎ取った。ドライバー、ウッド系の球筋をドローからフェードに替えた成果でもある。「以前はミスしたらすごく曲がってしまったけど、今はラフに止まりで何とかパーは取れる感じ。まだ100点のフェードじゃなく60点ぐらいですけど、飛距離も今の方が振れている分かわらないかも」という。

今大会は過去出場5度で最高が17年32位。正直、相性は悪い。アップダウンが激しく、両サイドも狭い戦略性の高いコースの印象を「何度も回っても難しい。縦の距離感が難しいんです」と語ったが、表情は明るい。天気予報がよくなく「雨が降るかもしれないけど、いつも通り“上”を目指して頑張りたい」。優勝と言わず「上」と言った。「まだどうなるかわからないんで、今言うのはやめとこうかなと…。でも、出る試合は全部1番を目指します」。復活の手応えは、確かに感じている。