黄金世代の浅井咲希(22=小杉CC)が第2ラウンド(R)中断前の猛チャージで通算6アンダー、暫定首位に急浮上した。

31位から、7ホールで首位との5打差を詰めた。1番で1・8メートル、3番で3メートル、5番で1・8メートル、6番で1・5メートル、7番で3メートル。ショットをピンに絡め、5バーディーを量産した。

浅井は「昨日の最後(18番ホール)にダボたたいたので、それを取り返そうと積極的にいきました」という。

21年は出場10戦で最高がTポイント×ENEOSの20位で予選落ち7度。「何もかも悪くて。良かった時を振り返ろうと」。ツアー初優勝した19年8月CATレディースの動画を見た。ターゲットに対し、スクエアに立っている今と違い、右を向いて右からドローを打っていたスイングに戻した。

「何なら形からも入ろうか」。グリップの色を紫から「気が引き締まる」と思って黒に変えた。予選落ちし、家に帰って見るテレビで「画面に自分がいないと思って、ちょっと気持ちも病んでたんで」。ゴルフシューズ10足を2時間かけて手洗いし、スッキリした。

暫定首位に並び、残り11ホールで迎える最終日。天気はまたも雨予報だ。「何でかわからないけど、雨が好き。優勝した時も雨だったし。集中できるのかな。ミスも許せる気がして」。置かれた状況をポジティブにとらえ、この日の勢いを持ち込むつもりだ。