稲見萌寧(21=都築電気)が圧勝で20-21年シーズン6勝目、21年5勝目を飾った。第1日に18ホール最少ストローク・ツアータイ記録「61」発進し、2位に5打差リードでスタート。ボギーなしの68と4つスコアを伸ばし、通算15アンダー、129と2位大里桃子に6打差をつけた。

稲見は「後半の途中から“ノーボギーで回りたい”と思って、回れたので良かったです。リーディングボードは確認しながらプレーしていて、周りが伸ばしても“差を広げていきたい”と思っていました」。21年は12戦5勝。「自分でもビックリですが、途切れることなく勝ち続けていきたいです」と貪欲な姿勢を見せた。

東京オリンピック(五輪)代表は6月27日時点の世界ランクに準じたランクで決まる。日本は現時点では2枠で、1番手は畑岡奈紗。4番手だった稲見は今回の優勝で、2番手だった古江を抜くことは間違いなく、米ツアー出場中の渋野日向子も今週の成績次第では、代表権内の2番手に浮上する可能性を残す。稲見は「もちろん出場したいけど、そこがゴールじゃないので。目の前の1試合1試合に集中して、世界ランクを上げていきたいです」と話した。