16位から出た渋野日向子(22=サントリー)は、3バーディー、6ボギーの74と落とし、通算1アンダー、283で31位と順位を下げた。強風と硬く速いグリーンに苦しんだ。前半は1バーディー、3ボギーの38。1番パー4を3パットでボギーにすると、4番パー4は第2打をピン右3メートルにつけバーディー。4アンダーに戻したが、6番パー4でバーディーチャンスにつけながらボギーとすると、8番パー4もボギー。前半で2つスコアを落とした。

後半は最初の10番で第2打をピン奥2メートルにつけバーディー。しかし、13番パー3で第1打をグリーン左のバンカーに入れると、アプローチはピンを大きくオーバーしボギー。それでも、15番パー5では、2オンねらいの第2打をグリーン奥ラフにオーバーするも、アプローチでしっかり寄せてバーディー。3アンダーに戻した。16番パー4では、第2打がピン奥30メートルのグリーン縁までオーバー。それでも第3打のパットを約30センチに寄せパーセーブし笑顔も見せた。17番パー3では第1打をバーディーチャンスのピン左4メートルにつけるも、3パットでボギーをたたき再び2アンダー。最終18番も3パットのボギーで、後半は2バーディー、3ボギー。前日の64からこの日は74と伸ばせず、1アンダーに落として終えた。

プレーを終えた渋野は「何をやってもダメでした。それでもショットがすごいすくってくれたので、このスコアで回れたのかなと思うんだけど、まあヘタクソですね」と悔しそうな表情で話した。パッティングに苦しんだことについては「前半の方は、すごい引っかけるなと思って。それでもやってて全く入らずで。後半10番で(パッティングが)入って、流れをつかめたらいいなと思っていたら、なかなかつかめなかった。14番もいいアプローチでチャンスにつけたけど、それも入らなかったので、そこから何かむちゃくちゃになりました」と苦しい戦いを振り返った。

今後は、2週後の全米女子オープン(6月3日開幕)に向け、来週は調整にあてる。昨年はコロナ禍の影響で12月に開催され、4日間優勝争いをして4位に終わった大会だ。「なつかしいとはいっても半年前。今思えば、よく頑張っていたんだという思いもあるんですけど、今の自分の実力を最大限に発揮できるように、来週しっかり準備をして、4日間戦ってしっかり最終日にいいパフォーマンスができるように頑張りたい」と抱負を語っていた。