ゴルフの東京五輪切符争いが佳境に入った。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は2日、今月30日に決まる東京五輪代表の選考基準となる世界ランキングの説明会を開催した。代表は基本的に、今月末時点の日本の同ランク2番手までが選出される。13位の畑岡奈紗が1番手でほぼ当確。2番手を稲見萌寧(21)古江彩佳(21)、渋野日向子(22)が争う展開だ。

代表決定までは日米ツアーともに残り4試合。同ランクは、対象となる過去104週間の大会成績に応じて得た合計ポイントを、同期間の出場試合数で割った平均ポイント(P)で順位を決定する。国内1勝で平均Pは約0・4しか伸びない。稲見、古江、渋野は、1番手の畑岡と同0・3差以内にひしめいており、2番手争いは最後まで目が離せない。

メジャー優勝のP配分は国内の約5勝分。6月末まで米ツアーで戦う渋野は3日から臨む全米女子オープンに加え、五輪代表決定前最後の大会となるKPMG全米女子プロ選手権の出場権もある。この2つのメジャーのどちらかで1勝すれば約1・5以上もの平均Pが上積みされる。1勝で一発逆転が可能だ。国内専念の稲見と古江にとっては、残り試合で少しでも好成績をあげてポイントを稼いでおくことが重要となりそうだ。