新世紀世代の笹生優花(19=ICTSI)と畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)の歴史的な「日本勢同士のプレーオフ」となった一方、レキシー・トンプソン(26=米国)は失速してV争いから脱落した。

トンプソンは通算7アンダーの単独首位で笹生と同じ最終組からスタート。1番でイーグル逃しのバーディーを奪う。10番終了時で8アンダー。笹生に6番終了時点で6打差、1組前の畑岡に5番終了時点で8打差をつけるなど、一時は独走優勝を飾る勢いだった。ところが、11番で3パットのダブルボギーを打ち6アンダーに、14、17番もボギーで4アンダーまで後退、パーならプレーオフだった最終18番もボギー。終盤8ホールで5つもスコアを落とし大失速した。

トンプソンは母国開催のナショナル・オープンに恋い焦がれ、12歳から15年連続15度目の出場。17番パー5ではフェアウエーから残り142ヤードを、9番アイアンでグリーンに10ヤードもショート。パットは打ちきれない場面が続いた。悲願のタイトルへの重圧が世界の飛ばし屋を金縛りにしたようだ。