初優勝を目指す田辺ひかり(24=伊藤園)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、全美貞(38=フリー)と並んで首位発進した。コーチの佐伯三貴氏(36)に教わった練習メニューを約1カ月前から取り入れ、プレーが安定。プロ7度目のノーボギー発進で初栄冠を狙う。1打差の3位には野沢真央(24=愛知製鋼)と森田遥(24=新英ホールディングス)がつけた。

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悲願の初優勝へ、田辺が好スタートを切った。出場選手唯一のボギーなしで自己ベスト66にせまる67をマークした。コーチの佐伯氏から伝授された集中的な反復メニューのドリルが効果てきめんだった。キャディーを務めてもらった約1カ月前の中京テレビ・ブリヂストン・レディース後から、片手打ちのアプローチやティーアップでのショット練習などを、毎日必ず20球ほど実施し、スイングが安定した。「良くなっている実感がある」と自信を深めていた。

今年は初戦のダイキン・オーキッド・レディースで3位に入るなどしている。残り2日の戦いへ「勝つためには、勝負どころのパットを決めていかないといけないので、そのあたりかなと思っています」と意気込んだ。

◆田辺ひかり(たなべ・ひかり)1997年(平9)4月13日生まれ、広島県福山市出身。8歳からゴルフを始める。広島国際学院高3年時には1学年下の渋野日向子の作陽高をおさえ、全国高校選手権中国大会団体の部で優勝。高校卒業後の16年7月にプロテスト合格。自己最高位は20年日本女子プロ選手権の2位。165センチ、55キロ。