56位から出た今季6勝の稲見萌寧(21=都築電気)が6バーディー、3ボギーの69で回り、3つスコアを伸ばして通算2アンダー、142でホールアウトした。

早朝から雨の降りしきる中、アウトスタートで序盤の10番、11番で連続バーディーを奪うと、14番では15メートル、15番では8メートルのパットを沈めて再び連続バーディー。前半だけで4つスコアを伸ばしたが終盤に喫したボギーが響き、上位はとらえきれなかった。先週からショットの不調を口にしており「今日は少しだけマシにはなりましたが、まだ少し曲がっている。前半はパターが入ってくれたので、スコアがなんとかなったかなと思います」と振り返った。

稲見は今月末に世界ランキングを基にして決まる東京オリンピック(五輪)代表争いにも絡んでおり、現在日本人2番手。出場枠は基本的に各国上位2人までで、同1番手の畑岡奈紗は当確。国内は今大会含め残り2試合で、このままいけば稲見が選出されるが、同じく国内ツアーで戦う同3番手の古江彩佳(21=富士通)、来週のメジャー、全米女子プロ選手権に出場する同4番手の渋野日向子(22=サントリー)にもまだ逆転の可能性が残されている。

その古江は第2ラウンドを5バーディー、3ボギーの70で回り、稲見と並んで通算2アンダー、142でホールアウト。今大会の結果次第では古江が脱落する可能性もあり、最終日まで目が離せない展開となった。古江は「相手は相手、自分は自分ということで考えていきたいと思います」と冷静に語った。この日のプレーについては、雨の影響で普段のリズムを崩したことがボギーなどのミスにつながったといい、勝負の最終日へ向け「まだ首位にも追いつける打数かなと思いますが、そこは気にせずにやっていきたいです」と意気込んだ。【松尾幸之介】