日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の20年度最終プロテストの最終ラウンドが行われ、双子の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと、ともに18=武蔵丘短大)姉妹が、史上3組目となる双子同時合格を果たした。91年の本山恵子&裕子、10年の池内絵梨藻&真梨藻以来となる。

2人は第3ラウンドで通算6アンダーの10位で並び、最終ラウンドは同組で回った。姉の明愛は6つ伸ばして通算12アンダー、276で3位、妹の千怜が1つ伸ばして通算7アンダー、281だった。2人ともすでに国内ツアーの大会にも出場しており、明愛は5月のパナソニック・レディースで優勝争いを繰り広げて3位、千怜も今月行われた宮里藍サントリー・レディースで予選通過を果たすなど、プロの舞台でも結果を残す注目姉妹だった。

千怜は「プレッシャーはなくて、楽しさの方が強かったです。見てくれている人が笑顔になれる選手になって、双子でゴルフ界を引っ張っていけるように頑張りたい」と意気込んだ。

プロテストには最終ラウンドの通算4アンダー、284までの上位22人が合格した。トップ通過は尾崎将司を師匠に持つ前日首位の佐久間朱莉(しゅり、18)で、通算18アンダー、270だった。岩井姉妹のほかには2位通過を果たした00年度生まれの「ミレニアム世代」の松本珠莉(20)、橋添穂(みのり、21)、後藤未有(20)、阿部未悠(20)らが合格を果たしたほか、現在ステップアップツアー賞金ランキング1位のリ・ハナ(19=フリー)も通算8アンダー、280で7位に入り、合格となった。

20年度プロテストは昨年開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となり、今春から開催されていた。今年は秋にも21年度のプロテストが行われる予定となっている。