新型コロナウイルス陽性が判明し、今週の米ツアー、ロケットモーゲージ・クラシックを大会途中で棄権していた松山英樹(29=LEXUS)の現状について、マネジメント会社は4日に「頭痛と倦怠(けんたい)感の症状があります」と明かした。練習などへの影響は避けられず、今後出場予定の15日開幕の全英オープン選手権、日本代表に内定している29日からの東京五輪出場も心配される事態となった。

松山はロケットモーゲージ・クラシックの第2ラウンド前の検査で陽性が判明し、大会を棄権。3日に取材に応じた東京五輪ゴルフ競技対策本部の倉本強化委員長は松山について「症状は全く出ていないということです」と語っていたが、実情は異なっていた。マネジメント会社によると、松山は第1ラウンド後に平熱ではあるが「喉の痛み、頭痛、吐き気を感じた」といい、PCR検査を受けた。現在はフロリダ州の自宅で静養している。

米疾病対策センターは陽性判明者に原則10日間の自主隔離を義務づけているが、米ツアーでは1日以上の間隔を空け、2度の検査で陰性が出た場合、10日を待たずに試合復帰が可能。しかし、全英の主催はR&Aで、米ツアーとは管轄が異なる上、関係者によると英国は変異株の感染拡大の影響で入国さえも厳しくなっている。松山の全英出場は不透明な状況で、その場合は五輪への影響も必至。五輪も欠場という最悪の状況となった場合は補欠1番手の金谷拓実が代替出場することになる。