女子ゴルフで東京オリンピック(五輪)代表の稲見萌寧(21=都築電気)が、ニッポンハム・レディース開幕を翌日に控えた7日、会場の北海道・桂GCで、9ホールの練習ラウンドなどで最終調整を行った。前週まで2週連続で予選落ちとあって「優勝とか上位というのは、やってみないと分からない状態。まずはしっかりと予選を通って、そこからちょっとでも伸ばしていけたらいい」と、4日間戦うことを最初の目標に掲げた。

今年だけで5勝を挙げているが「上位で戦っている疲れと、予選落ちの疲れは違う。そっちの疲れはある」と、以前とは違う疲労感を心身共に覚えたという。それでも「ショットがフェードなのに、左に曲がっていくミスが出てしまった。その辺をなくすような練習をしていた」と、すでに原因も把握し、修正に取り組んでいる。

この日は七夕。願いごとを問われると「ゴルフがうまくなりたい」と話し、大笑いした。「ゴルフがうまくなれば、オリンピックも上位に行けると思う」と、五輪のことも含めた願いごとだという。 それでも、女子の日本代表が五輪コースの埼玉・霞ケ関CCを回ることが可能な24、25日は、本番会場を回る予定で、大東建託いい部屋ネット・レディース(22~25日、北海道・滝のCC)は欠場予定と明かした。「24、25日は回れると聞いたので、そこは行こうかなと思っています。あまり、コースをちゃんと見るということはしないので、普通に回ります」と話した。

男子の方が先に競技が始まるとあって、本番会場での練習ラウンドの際には、男子の世界トップ選手のプレーを間近に見ることができる可能性がある。「ケプカが一番好き。体形とか首とか(笑い)。デシャンボーのドライバーは見てみたい。ボールの音とか、どれぐらいすごいんだろうという興味はあります」と、夢舞台を心待ちにしている様子をにじませた。