32位から出た渋野日向子(22=サントリー)は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算4アンダーでホールアウト時点で23位に浮上した。

スタートの1番で約2メートルのパーパットを外しボギー発進。4番パー5では第2打をグリーン横のカート道外のラフに外したが、そこから第3打を1・5メートルに寄せる絶妙なアプローチ。これを決めてバーディーとすると、7番パー3も第1打をピン左奥2メートルにつけて2つ目のバーディー。8番パー5では第3打をピン手前1メートルにつけたが、これを外してまさかのパー。前半は、1打伸ばすもなかなかリズムをつかめないで終えた。

それでも後半開始の10番パー5では、第3打をグリーン外のラフに外したが、ここからチップインバーディーを決め、4アンダー。その後はチャンスにつけるもパットが決まらず、パーを重ね4アンダーで終えた。

「スタートからパッティングがすごくオーバーして3パットしたので、今日はこんな感じかなと思っていたが、4番パー5で1個(バーディーが)入ってちょっとずつ流れが戻った。でも8番パー5で1メートルのバーディーパットを外し、すごくショックだった。そこからボギーを打つことはなかったが、なかなかチャンスに決めることができなかった」とリズムに乗り切れなかった1日を振り返った。

昨年も米国遠征から帰国直後の大会は予選落ちし、2戦目から徐々に調子を上げた過程は、今年と同じように見える。ゴルフの調子については「ショットはすごく良くなってきているし、パーオン率も上がっている。もう少し欲を言うとバーディー率を上げたい。ボギーが少ない分、もうちょっと伸ばせるかなとも思う。なかなか100%とはいかない」と話した。

終了時点で首位と9打差を追い掛ける最終日へ向け「この位置だと私としてはあたって砕けるしかないけど、攻めすぎるとボギーになってしまうので、攻めるところとそうでないところを、しっかり見極めていきたい」と自分に言い聞かせるように話していた。【桝田朗】